今回の研修旅行では、香川・高知をめぐる1泊2日の行程で、栗林公園や金毘羅、満濃池、大歩危・かずら橋、高知城、桂浜、五台山竹林寺、牧野植物園など、四国を代表する歴史や自然、文化に触れることができました。特に、長い年月をかけて守り育てられてきた庭園や、雄大な自然の中に残る歴史的な景観を実際に目にすることで、それぞれの土地が大切にしてきた風景の魅力を感じることができました。
研修旅行を通じて、自然と歴史、人の暮らしが一体となってつくり上げられた四国の風景に触れ、あらためて景観を守り、育て、未来へつないでいくことの大切さを感じました。普段の仕事ではなかなか得られない新たな視点や刺激を受けることができ、参加者同士の親睦も深めることができた有意義な研修旅行となりました。この経験を、これからの造園の仕事にも活かしていきたいと思います。


参加企業11社 18名
- 栗林公園
栗林公園は香川県高松市にある公園で、国の特別名勝に指定されているぶん文化財公園としては日本最大の広さになります。成り立ちとしては、地元の豪族が自身の隠居所として作った庭が起こりとされています。その後江戸初期に湧き水や池を利用して「南湖」一帯が造成された後、高松藩の藩主である松平家が回収を重ね五代藩主の頼恭の時代に100年越しの完成を迎えたとされています。尚、様式としては池泉回遊式庭園になります。

- 金毘羅宮

金刀比羅宮は古くから「こんぴらさん」として親
しまれ、海上安全や商売繁盛の神様として全国から
多くの参拝者が訪れます。参道には歴史ある町並み
が続き、石段を登りながら風情ある景観を楽しむこ
とができ、石畳や石垣、周囲の樹木が調和した景観
は、長い年月を経ても大切に維持されており、多く
の参拝者を迎える空間づくりの大切さを感じました。
- 大歩危
大歩危は徳島県を流れる吉野川が約2億年もの長い年月をかけて結晶片岩を侵食してできた渓谷です。同じような地質は埼玉県の長瀞にも見られ、日本では大歩危・小歩危と長瀞が代表的な例とされています。どちらもプレートの沈み込みによってできた三波川変成帯の岩石が地表に現れ、川の浸食によって現在の美しい渓谷が形成されました。

- 牧野植物園
園内では、牧野博士ゆかりの植物をはじめ、四国
や高知に自生する植物、薬用植物など多様な植物が
環境に合わせて展示されていました。
特に印象に残ったのは、展示施設と屋外の植栽が分断されず、一つの学習同線として構成されていた点です。牧野博士が残した植物図や標本、研究資料を見た後に実物の植物を観察できるため、研究成果と現在の植物を結び付けて理解する事が出来ました。
また、五台山の地形や既存の樹林を活かした園路は、植物園そのものが一つの景観として成立していました。それぞれの植物に適した環境を作る工夫が随所に見られます。造園・樹木管理の観点からも、植物を単体で扱うのではなく、周辺環境や将来の成長まで考慮して維持管理する必要性を改めて感じられる施設です。

